2025.06.30
神保町で味わうGIEN/ジアン - カンダコーヒー訪問 vol.1 -

つい先日、東京・神保町の喫茶店<カンダコーヒー>を訪れました。
こちらはGIEN/ジアンに魅せられたマスターが美味しいコーヒーをジアンのカップに淹れてくれるお店です。
カウンターの奥にある棚にはジアンの食器がずらり。
深い飴色に並ぶGIEN/ジアンの食器たちは、静かで豊かな空気をまとい、眺めているだけで時間を忘れてしまいそうになります。
◆花と想い出を映す「Alice」
同行したスタッフが頼んだカフェラテは「Alice」シリーズのボウルでサーブされました。
パンジー、ムスカリなどの花々を、 イラストレーター“ヴァレリー・ルワ” が静謐な筆致で描いたシリーズです。
実はカンダコーヒーのマスター・石毛さんがジアンに惹かれたのも、この「Alice」シリーズがきっかけだったそう。
優しいタッチの絵柄と、口当たりの柔らかさが心に残ったといいます。
ティーカップは持ち手のブルーが淡いトーンの画を引き締め、メリハリのある印象に仕上げています。
◆自然と遊び心が宿る器
私がいただいたカフェオレが注がれていたのは、蝶やてんとう虫、草花がリアルに描かれたボウル。(現在シリーズ名を調査中。)
自然を愛でる穏やかなひとときが流れているようなデザインです。
都会でこのようにGIENのカップに入った美味しいカフェラテをいただきながら、ゆったりとした時間を過ごせるのはまさに至福のひとときですね。
飲み終えると、カップの底にてんとう虫と四つ葉のクローバーが。
最後にそっと小さな幸せを届けてくれる、そんな遊び心があるアイテムです。
プリンは、高台付きのミニボウルに盛られて登場。(こちらもシリーズ名は不明。現在調べております。)
ボウルには、微笑み合う男女の姿が描かれており、ヨーロッパの王室文化や記念陶器のような趣が漂います。
昔ながらの固めのプリンと、クラシカルな器の組み合わせはまさに好相性。
◆日常に寄り添う「VAL FLEURY」
クロワッサンが並べられているのは「VAL FLEURY」のシリーズ。
手描きらしいゆるやかな線と軽やかな色味の、気取ってないのにお洒落な一枚。
さらに見せていただいたスクエアプレートは、カンダコーヒーで所有する中で最も古いもの。
製造年代はおそらく1940年代とのことでした。
カンダコーヒーでは食器が割れてしまっても金継ぎをしながら大切に使い続けているそうです。
こちらの記事にはご紹介しきれませんが、他にも金継ぎされたアイテムを何点か見せていただきました。
そこには、“ものを大事にする姿勢”と、“ジアンへの愛情”が息づいていました。
東京の真ん中で、ジアンの器と美味しいコーヒーに出会える贅沢。
穏やかに流れるひとときを、ぜひ味わってみてください。
カンダコーヒー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目38-10
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