farbeのスタッフが日頃愛用している商品、 セレクトにまつわるエピソードなどを ご紹介します。

【季節を運ぶ、ごはんとうつわ。】柿とシリアルヨーグルト2025autumn

【季節を運ぶ、ごはんとうつわ。】柿とシリアルヨーグルト2025autumn

2025.09.14

毎日訪れる慌ただしい朝。 つい単調になりがちな朝食も、旬のフルーツをひとつ添えるだけで食卓に新鮮な彩りが生まれます。  この秋おすすめなのは、シリアルヨーグルトに柿を合わせた一品。 やわらかな果肉と自然な甘さが、やさしく体を目覚めさせてくれます。  柿は品種ごとに食感や甘さが異なるのも魅力。  まろやかな甘味の富有柿や、さっぱりと軽やかな早秋柿など、気分に合わせて選ぶ楽しみも広がります。  うつわには、フランスの名窯ジアン「ポエジー」シリーズを。咲き誇る野花が描かれた華やかなデザインは、忙しい朝にも心をふっと和ませてくれます。コースターにはイタリア「ラ・ガリーナマッタ」を。エレガントな縁取りと落ち着いたカラーが、テーブルを上品に引き立てます。朝の掃除の手間を減らしてくれるのもうれしいポイントです。柿の自然な甘みと、ポエジーの華やぎ。ふたつが重なり合うことで、秋の朝はより豊かで上品なひとときに変わります。

【季節を運ぶ、ごはんとうつわ。】柿とシリアルヨーグルト2025autumn

2025.09.14

毎日訪れる慌ただしい朝。 つい単調になりがちな朝食も、旬のフルーツをひとつ添えるだけで食卓に新鮮な彩りが生まれます。  この秋おすすめなのは、シリアルヨーグルトに柿を合わせた一品。 やわらかな果肉と自然な甘さが、やさしく体を目覚めさせてくれます。  柿は品種ごとに食感や甘さが異なるのも魅力。  まろやかな甘味の富有柿や、さっぱりと軽やかな早秋柿など、気分に合わせて選ぶ楽しみも広がります。  うつわには、フランスの名窯ジアン「ポエジー」シリーズを。咲き誇る野花が描かれた華やかなデザインは、忙しい朝にも心をふっと和ませてくれます。コースターにはイタリア「ラ・ガリーナマッタ」を。エレガントな縁取りと落ち着いたカラーが、テーブルを上品に引き立てます。朝の掃除の手間を減らしてくれるのもうれしいポイントです。柿の自然な甘みと、ポエジーの華やぎ。ふたつが重なり合うことで、秋の朝はより豊かで上品なひとときに変わります。

職人が彩る器と歴史 - ジアンを巡るフランスの旅 vol.7 -

職人が彩る器と歴史 - ジアンを巡るフランスの旅 vol.7 -

2025.09.07

ジアン工場の見学に続き、今回は彩色を担う職人たちの現場、そしてジアン・ミュージアムを訪れました。 ジアンの長い歴史の中で磨かれた今も息づく技術と、職人たちの眼差しをお届けします。 器に彩りを宿す「転写」 ジアンの彩色方法には、大きく分けて「転写」と「絵付け」の2種類があります。 「転写」とは、あらかじめ柄をプリントした専用フィルムを器に貼り付ける手法。リズムよく、そして丁寧に貼り合わせていく手さばきは、まさに職人技です。こうして食卓を華やかに彩る器が生まれていきます。  たとえば「ミルフルール」シリーズも転写によって彩られます。 貼り付けた直後は沈んだ色合いですが、焼成後には鮮やかな色彩に変化し、花々が生き生きと浮かび上がります。 柔らかな表情を生む「絵付け」  ジアンの絵付けは「下絵に色を重ねる手法」と、「器の縁にカラーラインを引く」2種類の表現方法があります。  下絵に色を重ねる手法では、転写で施された線画に沿って丁寧に色をのせていきます。転写によるシャープな輪郭と、手描きならではのゆらぎが重なり、柔らかくも力強い表情を生み出します。  一方、カラーラインはフィレやオワゾパラディといったシリーズには欠かせないアクセント。 器をのせた台を回転させながら、職人は腕をほとんど動かさずに筆を添えるだけ。 ラインから漂う有機的な美しさは、絵付けの際に生まれる“ゆらぎ”に秘められていました。  技術を今に伝えるミュージアム  工場に隣接するミュージアムには、ジアンがこれまでに博覧会で受賞した数々の作品が展示されています。  なかでも高さ約3メートルの「孔雀の花瓶」は、1889年のパリ万国博覧会に出品され、国内外から高い評価を獲得。ジアンは国際的に名を広め、現代まで続くブランドへと発展しました。 ----------------------------------- ジアンが時代を超えて愛され続ける理由は、伝統的な技術を受け継ぎながら、常に芸術性と表現を磨き続けてきたからこそ。  職人たちの眼差しに宿るものづくりへの誇りを感じながら、ジアンの器が日用品という枠組みを超えた“文化そのもの”であることを改めて実感しました。     ●ジアン陶器工房●ジアン・ミュージアム 工房の見学には予約が必要です。 住所:78 Pl. de la Victoire, 45500 Gien, フランス GIENJAPAN公式サイトはこちら← GIENJAPAN...

職人が彩る器と歴史 - ジアンを巡るフランスの旅 vol.7 -

2025.09.07

ジアン工場の見学に続き、今回は彩色を担う職人たちの現場、そしてジアン・ミュージアムを訪れました。 ジアンの長い歴史の中で磨かれた今も息づく技術と、職人たちの眼差しをお届けします。 器に彩りを宿す「転写」 ジアンの彩色方法には、大きく分けて「転写」と「絵付け」の2種類があります。 「転写」とは、あらかじめ柄をプリントした専用フィルムを器に貼り付ける手法。リズムよく、そして丁寧に貼り合わせていく手さばきは、まさに職人技です。こうして食卓を華やかに彩る器が生まれていきます。  たとえば「ミルフルール」シリーズも転写によって彩られます。 貼り付けた直後は沈んだ色合いですが、焼成後には鮮やかな色彩に変化し、花々が生き生きと浮かび上がります。 柔らかな表情を生む「絵付け」  ジアンの絵付けは「下絵に色を重ねる手法」と、「器の縁にカラーラインを引く」2種類の表現方法があります。  下絵に色を重ねる手法では、転写で施された線画に沿って丁寧に色をのせていきます。転写によるシャープな輪郭と、手描きならではのゆらぎが重なり、柔らかくも力強い表情を生み出します。  一方、カラーラインはフィレやオワゾパラディといったシリーズには欠かせないアクセント。 器をのせた台を回転させながら、職人は腕をほとんど動かさずに筆を添えるだけ。 ラインから漂う有機的な美しさは、絵付けの際に生まれる“ゆらぎ”に秘められていました。  技術を今に伝えるミュージアム  工場に隣接するミュージアムには、ジアンがこれまでに博覧会で受賞した数々の作品が展示されています。  なかでも高さ約3メートルの「孔雀の花瓶」は、1889年のパリ万国博覧会に出品され、国内外から高い評価を獲得。ジアンは国際的に名を広め、現代まで続くブランドへと発展しました。 ----------------------------------- ジアンが時代を超えて愛され続ける理由は、伝統的な技術を受け継ぎながら、常に芸術性と表現を磨き続けてきたからこそ。  職人たちの眼差しに宿るものづくりへの誇りを感じながら、ジアンの器が日用品という枠組みを超えた“文化そのもの”であることを改めて実感しました。     ●ジアン陶器工房●ジアン・ミュージアム 工房の見学には予約が必要です。 住所:78 Pl. de la Victoire, 45500 Gien, フランス GIENJAPAN公式サイトはこちら← GIENJAPAN...

ジアン窯元を訪ねて- ジアンを巡るフランスの旅 vol.6 -

ジアン窯元を訪ねて- ジアンを巡るフランスの旅 vol.6 -

2025.08.27

フランス・ジアンの町にある本社兼工場を訪れました。 柔らかなクリーム色の外壁に青い屋根が映える建物は、約200年の歴史を受け継ぐジアンの象徴です。  敷地内に足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのは猫社員。 職人やスタッフたちに可愛がられ、工場に癒しを届けるのが仕事だとか。  夏の暑い時期は、早朝5時から働きはじめ、午前11時には一日の勤務を終えるのだそう。 機械任せにせず、人々の工夫で自然に寄り添った働き方は、まさにフランスらしい暮らしの知恵です。  工房の内部では、工程ごとに異なる風景が広がります。 成形された器がずらりと並ぶ空間、細やかな手作業で模様を施す職人の姿、そして窯から漂う熱気──。 それぞれの場面が、ひとつの器に込められた時間と手間を物語っています。  ジアンの製品は、11種類の土を組み合わせて作られます。 形が崩れた商品も捨てられることなく再利用され、資源が循環する仕組みが整っています。  調合された土は粘土にされ、モールと呼ばれる型に流し込まれます。 器やコップ、花瓶などへと姿を変え、中には大人の背丈ほどの大きさになるものも。 海外のスケールの大きさを実感する瞬間です。  全長40メートル近い窯は、低温・中温・高温・冷却のゾーンに分かれています。製品はおよそ36時間かけてじっくりと焼き上げられ、窯を出るころには割れにくく丈夫な器へ。 まず1回目は、成形した素地を「素焼き」します。続いて、透明なガラス質の層をつくる「釉薬焼」を経て、表面に艶と防水性を与えます。最後の3回目は、職人による絵付けやプリントを施したのちに焼き付ける工程。この3度の焼成を繰り返すことで、磁器のように固く丈夫な製品が生まれます。 工場では各工程ごとに目視や手触りなどで問題がないかのチェックを行なっていました。一枚一枚の皿を手に取り、模様のわずかなズレや欠けまで確認する姿勢に、ジアンの品質への徹底したこだわりが感じられます。  職人の方たちが実際に彩色されている様子も見学させていただきました。 ブランドの顔ともいえる美しい彩色の現場は、次回の記事で改めてご紹介いたします。      ●ジアン陶器工房 工房見学には予約が必要です。 住所:78 Pl. de la Victoire, 45500 Gien, フランス 

ジアン窯元を訪ねて- ジアンを巡るフランスの旅 vol.6 -

2025.08.27

フランス・ジアンの町にある本社兼工場を訪れました。 柔らかなクリーム色の外壁に青い屋根が映える建物は、約200年の歴史を受け継ぐジアンの象徴です。  敷地内に足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのは猫社員。 職人やスタッフたちに可愛がられ、工場に癒しを届けるのが仕事だとか。  夏の暑い時期は、早朝5時から働きはじめ、午前11時には一日の勤務を終えるのだそう。 機械任せにせず、人々の工夫で自然に寄り添った働き方は、まさにフランスらしい暮らしの知恵です。  工房の内部では、工程ごとに異なる風景が広がります。 成形された器がずらりと並ぶ空間、細やかな手作業で模様を施す職人の姿、そして窯から漂う熱気──。 それぞれの場面が、ひとつの器に込められた時間と手間を物語っています。  ジアンの製品は、11種類の土を組み合わせて作られます。 形が崩れた商品も捨てられることなく再利用され、資源が循環する仕組みが整っています。  調合された土は粘土にされ、モールと呼ばれる型に流し込まれます。 器やコップ、花瓶などへと姿を変え、中には大人の背丈ほどの大きさになるものも。 海外のスケールの大きさを実感する瞬間です。  全長40メートル近い窯は、低温・中温・高温・冷却のゾーンに分かれています。製品はおよそ36時間かけてじっくりと焼き上げられ、窯を出るころには割れにくく丈夫な器へ。 まず1回目は、成形した素地を「素焼き」します。続いて、透明なガラス質の層をつくる「釉薬焼」を経て、表面に艶と防水性を与えます。最後の3回目は、職人による絵付けやプリントを施したのちに焼き付ける工程。この3度の焼成を繰り返すことで、磁器のように固く丈夫な製品が生まれます。 工場では各工程ごとに目視や手触りなどで問題がないかのチェックを行なっていました。一枚一枚の皿を手に取り、模様のわずかなズレや欠けまで確認する姿勢に、ジアンの品質への徹底したこだわりが感じられます。  職人の方たちが実際に彩色されている様子も見学させていただきました。 ブランドの顔ともいえる美しい彩色の現場は、次回の記事で改めてご紹介いたします。      ●ジアン陶器工房 工房見学には予約が必要です。 住所:78 Pl. de la Victoire, 45500 Gien, フランス 

ジアン誕生の地- ジアンを巡るフランスの旅 vol.5 -

ジアン誕生の地- ジアンを巡るフランスの旅 vol.5 -

2025.08.24

本場フランスでジアンに出会う旅。 コラム第五弾では、いよいよジアン発祥の地を巡ります。  映画のような街、ジアンへ パリの中心部から車でおよそ2時間。私たちは、小都市ジアンへと向かいました。レンガ造りの建物が美しく並ぶこの街は、まるで映画のワンシーンのような趣。 通りの一角には、青空に響くジアンのモニュメントが佇み、この場所がブランドの発祥地であることを物語っています。  ロワールの恵みとともに育まれた器  フランス最長のロワール川は、国土の約5分の1を潤す大河。 写真の川向こうに凛として佇むのが、ジアン城です。 この地にジアンが生まれたのが今から200年以上前の西暦1821年。歴史の重みと豊かな自然が織りなす風景は、息をのむほど荘厳で、美しさに圧倒されるひとときでした。  ジアン創業当時、この地ではロワール川で採れる土や砂を原料に、森の恵みを生かした製造が行われていました。  オルレアンの森から木材を水路で運び、自然とともに器を作ってきました。 自然と歴史、そして王侯貴族の文化が交差するこの土地だからこそ、ジアンの器には気品が宿るのだと、改めて感じました。  王侯の狩猟地が伝える、もうひとつの物語 かつてジアンは、パリの王侯貴族たちの狩猟地としても栄えた街。 現在、ジアン城は「狩猟ミュージアム」として一般公開されており、壮麗な城とともにこの土地の歴史を今に伝えています。  ジアン城の近くに建つ教会。荘厳な建物とステンドグラスから入る光がなんとも神秘的です。  教会の前には聖人ジャンヌ・ダルクを讃える美しいタイルのボードも。こちらもジアンが手掛けたそうです。 カフェで味わう、ジアンの器とフランスの食卓  散策の合間には、ジアン社のマネージャーが勧めてくださったカフェ<Café bouche B>で軽めのランチをいただきました。 テーブルに並んだのは、採れたての野菜をふんだんに使った地元料理。 その一皿一皿の料理を彩る器には、ジアンの食器も使われていました。  特に印象的だったのは、ポントシューのグリーンとバゲット料理の組み合わせ。 器の上で食材が引き立ち、見た目にも美しく、自然と食欲が湧いてきます。 フランスの暮らしに深く根ざしたジアンは、このように日常のなかでカジュアルに使われることも少なくありません。 シーンを問わず活躍するジアンの器。その豊かな表現力には、いつも心を惹きつけられます。 ジアンを訪れた際には、ぜひこのカフェにも足を運んでみてください。 器と街の魅力を、五感で感じることができるはずです。    次回はいよいよジアンの本社工場の内部をご紹介します。 ジアンファンの皆さまはぜひお見逃しなく!  ●Café bouche B住所:2 Rue Vieille Boucherie, 45500 Gien,...

ジアン誕生の地- ジアンを巡るフランスの旅 vol.5 -

2025.08.24

本場フランスでジアンに出会う旅。 コラム第五弾では、いよいよジアン発祥の地を巡ります。  映画のような街、ジアンへ パリの中心部から車でおよそ2時間。私たちは、小都市ジアンへと向かいました。レンガ造りの建物が美しく並ぶこの街は、まるで映画のワンシーンのような趣。 通りの一角には、青空に響くジアンのモニュメントが佇み、この場所がブランドの発祥地であることを物語っています。  ロワールの恵みとともに育まれた器  フランス最長のロワール川は、国土の約5分の1を潤す大河。 写真の川向こうに凛として佇むのが、ジアン城です。 この地にジアンが生まれたのが今から200年以上前の西暦1821年。歴史の重みと豊かな自然が織りなす風景は、息をのむほど荘厳で、美しさに圧倒されるひとときでした。  ジアン創業当時、この地ではロワール川で採れる土や砂を原料に、森の恵みを生かした製造が行われていました。  オルレアンの森から木材を水路で運び、自然とともに器を作ってきました。 自然と歴史、そして王侯貴族の文化が交差するこの土地だからこそ、ジアンの器には気品が宿るのだと、改めて感じました。  王侯の狩猟地が伝える、もうひとつの物語 かつてジアンは、パリの王侯貴族たちの狩猟地としても栄えた街。 現在、ジアン城は「狩猟ミュージアム」として一般公開されており、壮麗な城とともにこの土地の歴史を今に伝えています。  ジアン城の近くに建つ教会。荘厳な建物とステンドグラスから入る光がなんとも神秘的です。  教会の前には聖人ジャンヌ・ダルクを讃える美しいタイルのボードも。こちらもジアンが手掛けたそうです。 カフェで味わう、ジアンの器とフランスの食卓  散策の合間には、ジアン社のマネージャーが勧めてくださったカフェ<Café bouche B>で軽めのランチをいただきました。 テーブルに並んだのは、採れたての野菜をふんだんに使った地元料理。 その一皿一皿の料理を彩る器には、ジアンの食器も使われていました。  特に印象的だったのは、ポントシューのグリーンとバゲット料理の組み合わせ。 器の上で食材が引き立ち、見た目にも美しく、自然と食欲が湧いてきます。 フランスの暮らしに深く根ざしたジアンは、このように日常のなかでカジュアルに使われることも少なくありません。 シーンを問わず活躍するジアンの器。その豊かな表現力には、いつも心を惹きつけられます。 ジアンを訪れた際には、ぜひこのカフェにも足を運んでみてください。 器と街の魅力を、五感で感じることができるはずです。    次回はいよいよジアンの本社工場の内部をご紹介します。 ジアンファンの皆さまはぜひお見逃しなく!  ●Café bouche B住所:2 Rue Vieille Boucherie, 45500 Gien,...

パリで過ごすひととき - ジアンを巡るフランスの旅 vol.4 -

パリで過ごすひととき - ジアンを巡るフランスの旅 vol.4 -

2025.08.17

GIEN/ジアンの本場、フランスを巡る旅。 前回は、パリのセレクトショップや蚤の市を訪れ、暮らしの中に溶け込むジアンの姿をご紹介しました。 今回はちょっと寄り道して、パリの街をぶらりと散策。印象に残った場所をいくつかご紹介します。 地元の人々に愛される<サン・マルタン運河>  最初に訪れたのは、パリ東部に位置する<サン・マルタン運河>。 中心地から少し離れたこのエリアは、観光客も比較的少なく、落ち着いた雰囲気が漂います。  ちなみに、この写真は午後7時頃の様子。 サマータイム中のフランスでは、夜10時近くまで明るさが残ります。  運河沿いには、地元の人たちが集い、静かに時間を楽しむ姿が見られました。 美しい水辺の風景とともに、日常のパリを垣間見ることができる、心安らぐひとときでした。  小さなレストランで味わう、家庭の味  旅の楽しみのひとつといえば、やはり食事。 今回訪れたのは、地元でも人気のレストラン<Chez Denise(シェ・デニス)>。 フランスの伝統的な家庭料理を、気軽に楽しめるお店です。 牛肉のシチューやローストなど、ボリュームたっぷりの料理が並び、食べ応えも十分。 しっかりとした味付けで、ワインやビールとの相性も抜群です。  いつもと少し違った、素朴であたたかみのあるフランス料理に出会えたことも、この旅の収穫のひとつ。 パリを訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。  道中のひと幕 / フランスの地下鉄で・・ 今回の旅で初めて乗ったパリの地下鉄。すると、思いがけないハプニングが。 フランスにも日本のICカードのようなチャージ式乗車券があるのですが、こちらは紙製。汗ばむこの季節、湿気や水分の影響でカードが反応しないことが何度かありました。その度に新しいカードを買い直す羽目に…。(後日調べてみたところ、この乗車券「Navigo Easy」は、磁気不良などで使えなくなった場合、駅の窓口で交換してもらえるそうです。) 移動手段は地下鉄のほかにもタクシーやバスがありますが、夏場はエアコンの効かない車両もあるそう。地下鉄は冷房完備なので、車やバスをご利用の際は、暑さと渋滞にご注意ください…! 次回はいよいよ、ジアン発祥の地・ロワール地方へ。 器が生まれるその場所で、ジアンのさらなる魅力に迫ります。 どうぞお楽しみに。    ●Chez Denise(シェ・デニス)住所:5 Rue des...

パリで過ごすひととき - ジアンを巡るフランスの旅 vol.4 -

2025.08.17

GIEN/ジアンの本場、フランスを巡る旅。 前回は、パリのセレクトショップや蚤の市を訪れ、暮らしの中に溶け込むジアンの姿をご紹介しました。 今回はちょっと寄り道して、パリの街をぶらりと散策。印象に残った場所をいくつかご紹介します。 地元の人々に愛される<サン・マルタン運河>  最初に訪れたのは、パリ東部に位置する<サン・マルタン運河>。 中心地から少し離れたこのエリアは、観光客も比較的少なく、落ち着いた雰囲気が漂います。  ちなみに、この写真は午後7時頃の様子。 サマータイム中のフランスでは、夜10時近くまで明るさが残ります。  運河沿いには、地元の人たちが集い、静かに時間を楽しむ姿が見られました。 美しい水辺の風景とともに、日常のパリを垣間見ることができる、心安らぐひとときでした。  小さなレストランで味わう、家庭の味  旅の楽しみのひとつといえば、やはり食事。 今回訪れたのは、地元でも人気のレストラン<Chez Denise(シェ・デニス)>。 フランスの伝統的な家庭料理を、気軽に楽しめるお店です。 牛肉のシチューやローストなど、ボリュームたっぷりの料理が並び、食べ応えも十分。 しっかりとした味付けで、ワインやビールとの相性も抜群です。  いつもと少し違った、素朴であたたかみのあるフランス料理に出会えたことも、この旅の収穫のひとつ。 パリを訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。  道中のひと幕 / フランスの地下鉄で・・ 今回の旅で初めて乗ったパリの地下鉄。すると、思いがけないハプニングが。 フランスにも日本のICカードのようなチャージ式乗車券があるのですが、こちらは紙製。汗ばむこの季節、湿気や水分の影響でカードが反応しないことが何度かありました。その度に新しいカードを買い直す羽目に…。(後日調べてみたところ、この乗車券「Navigo Easy」は、磁気不良などで使えなくなった場合、駅の窓口で交換してもらえるそうです。) 移動手段は地下鉄のほかにもタクシーやバスがありますが、夏場はエアコンの効かない車両もあるそう。地下鉄は冷房完備なので、車やバスをご利用の際は、暑さと渋滞にご注意ください…! 次回はいよいよ、ジアン発祥の地・ロワール地方へ。 器が生まれるその場所で、ジアンのさらなる魅力に迫ります。 どうぞお楽しみに。    ●Chez Denise(シェ・デニス)住所:5 Rue des...

パリの街角に息づくジアン - ジアンを巡るフランスの旅 vol.3 -

パリの街角に息づくジアン - ジアンを巡るフランスの旅 vol.3 -

2025.08.05

本場フランスでジアンに出会う旅。コラム第三弾では、パリのセレクトショップと蚤の市をめぐり、暮らしの中に息づくジアンの姿をお届けします。 セレクトショップで出会った日常の中のジアン パリ市内の人気インテリアショップ〈La Trésorerie(ラ・トレゾルリィ)〉。暮らしを丁寧に楽しむパリの人々に愛される、洗練されたお店です。 店内にはキッチンウェアや家具、ファブリックなどが並び、そのなかにジアンの器も自然に溶け込んでいました。それはまさに「暮らしに根づく」という言葉がぴったりの光景でした。上質なものを大切に使い続けるという、ヨーロッパらしい暮らしの文化が感じられました。 本店や百貨店とはまた異なる表情を見せるジアン。日々の暮らしに寄り添いながらも、しっかりとした存在感を放っていました。 週末は蚤の市へ / ジアンの歴史に触れる 週末限定で開催されるパリの蚤の市へも足を運びました。 そこには沢山のヴィンテージ食器の中にジアンのアンティークも複数出品されていました!200年以上の歴史を持つその佇まいからは、長い年月を経てもなお、人々の暮らしの中で愛され続けてきたことが伝わってきます。 ほかにも数々の歴史を感じられる雑貨がずらりと並び、見ているだけで心躍ります。やはり蚤の市は何度訪れても胸が高鳴る場所ですね。 街を歩きながら、ジアンが「日常の中で息づいている」ことを実感する場面がいくつもありました。そこには、歴史ある器を代々引き継いでいくヨーロッパならではの風習も感じられます。 格式や伝統に支えられた美しさをもちながら、気取らず、普段の暮らしに自然と溶け込んでいる。そんな姿に、あらためてジアンというブランドの多彩な魅力を感じたパリでのひとときでした。   ● La Trésorerie(ラ・トレゾルリィ)住所:11 Rue du Château d'Eau, 75010 Paris, フランス

パリの街角に息づくジアン - ジアンを巡るフランスの旅 vol.3 -

2025.08.05

本場フランスでジアンに出会う旅。コラム第三弾では、パリのセレクトショップと蚤の市をめぐり、暮らしの中に息づくジアンの姿をお届けします。 セレクトショップで出会った日常の中のジアン パリ市内の人気インテリアショップ〈La Trésorerie(ラ・トレゾルリィ)〉。暮らしを丁寧に楽しむパリの人々に愛される、洗練されたお店です。 店内にはキッチンウェアや家具、ファブリックなどが並び、そのなかにジアンの器も自然に溶け込んでいました。それはまさに「暮らしに根づく」という言葉がぴったりの光景でした。上質なものを大切に使い続けるという、ヨーロッパらしい暮らしの文化が感じられました。 本店や百貨店とはまた異なる表情を見せるジアン。日々の暮らしに寄り添いながらも、しっかりとした存在感を放っていました。 週末は蚤の市へ / ジアンの歴史に触れる 週末限定で開催されるパリの蚤の市へも足を運びました。 そこには沢山のヴィンテージ食器の中にジアンのアンティークも複数出品されていました!200年以上の歴史を持つその佇まいからは、長い年月を経てもなお、人々の暮らしの中で愛され続けてきたことが伝わってきます。 ほかにも数々の歴史を感じられる雑貨がずらりと並び、見ているだけで心躍ります。やはり蚤の市は何度訪れても胸が高鳴る場所ですね。 街を歩きながら、ジアンが「日常の中で息づいている」ことを実感する場面がいくつもありました。そこには、歴史ある器を代々引き継いでいくヨーロッパならではの風習も感じられます。 格式や伝統に支えられた美しさをもちながら、気取らず、普段の暮らしに自然と溶け込んでいる。そんな姿に、あらためてジアンというブランドの多彩な魅力を感じたパリでのひとときでした。   ● La Trésorerie(ラ・トレゾルリィ)住所:11 Rue du Château d'Eau, 75010 Paris, フランス

老舗百貨店で見つけたジアンの魅力 - ジアンを巡るフランスの旅 vol.2 -

老舗百貨店で見つけたジアンの魅力 - ジアンを巡るフランスの旅 vol.2 -

2025.08.03

本場フランスでジアンと出会う旅。コラム第一弾では、パリの本店を訪ねた様子をお届けしました。 続く第二弾は、百貨店巡りのひとときをご紹介します。 2つの百貨店で感じたジアンの“魅せ方”の違い 訪れたのは、フランスを代表する老舗百貨店〈プランタン〉と〈ラファイエット〉。どちらもジアンを取り扱っており、その見せ方には各店舗ならではの個性が感じられました。  まず最初に訪れたのは1865年創業の歴史ある百貨店〈プランタン〉。  ジアンの売場は、同フロアの他ブランドと隣接しながらも、しっかりと存在感を放っていました。 ここで印象的だったのは、売場がいち早くリニューアルされており、新しいテーマカラーである深い紺色を基調とした什器装飾が施されていた点です。 クラシックな器の魅力に、モダンな空気が重なり、新鮮な魅力を放つ空間でした。   続いてパリの人気観光スポットでもある〈ラファイエット〉へ。 こちらはナチュラルな木目調の什器が使われており、ジアンの温かみや素朴さがより際立って見えます。 異なる雰囲気の二つの百貨店を巡る中で、ディスプレイ次第で器の印象ががらりと変わることを実感。その違いを通して、ジアンの多彩な表情にあらためて魅せられたひとときでした。 次回は、パリの街角にあるセレクトショップや蚤の市を訪ねながら、暮らしの中に自然に息づくジアンの姿をお届けします。どうぞお楽しみに。   ●プランタン・オスマン住所:64 Bd Haussmann, 75009 Paris, フランス●ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン住所:60 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris, フランス

老舗百貨店で見つけたジアンの魅力 - ジアンを巡るフランスの旅 vol.2 -

2025.08.03

本場フランスでジアンと出会う旅。コラム第一弾では、パリの本店を訪ねた様子をお届けしました。 続く第二弾は、百貨店巡りのひとときをご紹介します。 2つの百貨店で感じたジアンの“魅せ方”の違い 訪れたのは、フランスを代表する老舗百貨店〈プランタン〉と〈ラファイエット〉。どちらもジアンを取り扱っており、その見せ方には各店舗ならではの個性が感じられました。  まず最初に訪れたのは1865年創業の歴史ある百貨店〈プランタン〉。  ジアンの売場は、同フロアの他ブランドと隣接しながらも、しっかりと存在感を放っていました。 ここで印象的だったのは、売場がいち早くリニューアルされており、新しいテーマカラーである深い紺色を基調とした什器装飾が施されていた点です。 クラシックな器の魅力に、モダンな空気が重なり、新鮮な魅力を放つ空間でした。   続いてパリの人気観光スポットでもある〈ラファイエット〉へ。 こちらはナチュラルな木目調の什器が使われており、ジアンの温かみや素朴さがより際立って見えます。 異なる雰囲気の二つの百貨店を巡る中で、ディスプレイ次第で器の印象ががらりと変わることを実感。その違いを通して、ジアンの多彩な表情にあらためて魅せられたひとときでした。 次回は、パリの街角にあるセレクトショップや蚤の市を訪ねながら、暮らしの中に自然に息づくジアンの姿をお届けします。どうぞお楽しみに。   ●プランタン・オスマン住所:64 Bd Haussmann, 75009 Paris, フランス●ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン住所:60 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris, フランス

本場の洗練に触れる - ジアンを巡るフランスの旅 vol.1 -

本場の洗練に触れる - ジアンを巡るフランスの旅 vol.1 -

2025.08.01

Farbeでも根強い人気を誇る、フランスの陶器ブランド<GIEN/ジアン>。その歴史と美意識により深く触れるべく、このたび私たちはジアンの本場、フランスを訪ねました。最初に足を運んだのは、パリにあるブランドの本店と老舗百貨店。店内に広がる世界観や、現地での佇まいに触れながら、ジアンの“今”を感じる時間となりました。コラム第1回は、ジアン本店の様子をお届けします。 パリ本店の魅力 パリ6区に佇むジアンの本店は、2階建ての落ち着いた佇まい。  店内はブランドの世界観が丁寧に表現されており、商品が美しく、センス良く並べられています。思わず時間を忘れて見入ってしまいました。  なかでも印象的だったのは、空間全体を活かした“魅せ方”。 器をただ並べるのではなく、壁や柱をキャンバスのように使い、装飾的な展示が随所に施されています。 上の階へ進むと、より落ち着いたトーンの空間が広がり、暮らしの中で使うイメージがふくらみます。 壁一面の装飾や器と家具の調和は見事で、ブランドの美意識を五感で感じられる空間でした。 本店ならではの工夫に、思わず「なるほど…」と唸ってしまったほどです。 ジアンの世界観にじっくりと触れることができた本店訪問。空間のつくり方や見せ方ひとつひとつに、学びと気づきの多いひとときでした。 次回はパリの老舗百貨店を巡った様子をお届けします。どうぞお楽しみに。   ●ジアン本店( サンジャルマン・デ・プレ店)住所:13 Rue Jacob, 75006 Paris, フランス

本場の洗練に触れる - ジアンを巡るフランスの旅 vol.1 -

2025.08.01

Farbeでも根強い人気を誇る、フランスの陶器ブランド<GIEN/ジアン>。その歴史と美意識により深く触れるべく、このたび私たちはジアンの本場、フランスを訪ねました。最初に足を運んだのは、パリにあるブランドの本店と老舗百貨店。店内に広がる世界観や、現地での佇まいに触れながら、ジアンの“今”を感じる時間となりました。コラム第1回は、ジアン本店の様子をお届けします。 パリ本店の魅力 パリ6区に佇むジアンの本店は、2階建ての落ち着いた佇まい。  店内はブランドの世界観が丁寧に表現されており、商品が美しく、センス良く並べられています。思わず時間を忘れて見入ってしまいました。  なかでも印象的だったのは、空間全体を活かした“魅せ方”。 器をただ並べるのではなく、壁や柱をキャンバスのように使い、装飾的な展示が随所に施されています。 上の階へ進むと、より落ち着いたトーンの空間が広がり、暮らしの中で使うイメージがふくらみます。 壁一面の装飾や器と家具の調和は見事で、ブランドの美意識を五感で感じられる空間でした。 本店ならではの工夫に、思わず「なるほど…」と唸ってしまったほどです。 ジアンの世界観にじっくりと触れることができた本店訪問。空間のつくり方や見せ方ひとつひとつに、学びと気づきの多いひとときでした。 次回はパリの老舗百貨店を巡った様子をお届けします。どうぞお楽しみに。   ●ジアン本店( サンジャルマン・デ・プレ店)住所:13 Rue Jacob, 75006 Paris, フランス

【季節を運ぶ、ごはんとうつわ。】いちじくのアントルメグラッセ2025summer

【季節を運ぶ、ごはんとうつわ。】いちじくのアントルメグラッセ2025summer

2025.07.23

暑さが本格的になるころ、冷たいスイーツの存在がぐっと身近に感じられます。今年の〈季節ごはん・夏〉は、みずみずしく上品な甘さをもつ「いちじく」を主役にしたアントルメグラッセ(アイスケーキ)をご紹介します。コーディネート内容はこちら◀ プチプチとした食感が楽しい「いちじく」と、アイスクリームを混ぜ合わせると豊かな甘味に。クッキーで作ったボトム生地と合わせれば、味にも食感にもリズムが生まれます。 仕上げに、ガラスや寒色系の器に盛りつければ、見た目にも涼やかな印象に。 取り分け用のプレートはフランスの名窯GIEN/ ジアンの<フィレ>シリーズ。貝殻を思わせるフォルムと、透き通るような淡いブルーが夏のテーブルに清涼感を添えてくれます。 ひんやりとした口どけのスイーツと、涼しげなうつわの組み合わせで、夏の午後にささやかなごほうび時間を過ごしてみませんか?

【季節を運ぶ、ごはんとうつわ。】いちじくのアントルメグラッセ2025summer

2025.07.23

暑さが本格的になるころ、冷たいスイーツの存在がぐっと身近に感じられます。今年の〈季節ごはん・夏〉は、みずみずしく上品な甘さをもつ「いちじく」を主役にしたアントルメグラッセ(アイスケーキ)をご紹介します。コーディネート内容はこちら◀ プチプチとした食感が楽しい「いちじく」と、アイスクリームを混ぜ合わせると豊かな甘味に。クッキーで作ったボトム生地と合わせれば、味にも食感にもリズムが生まれます。 仕上げに、ガラスや寒色系の器に盛りつければ、見た目にも涼やかな印象に。 取り分け用のプレートはフランスの名窯GIEN/ ジアンの<フィレ>シリーズ。貝殻を思わせるフォルムと、透き通るような淡いブルーが夏のテーブルに清涼感を添えてくれます。 ひんやりとした口どけのスイーツと、涼しげなうつわの組み合わせで、夏の午後にささやかなごほうび時間を過ごしてみませんか?

【GIEN/ ジアン】バックスタンプから辿る歴史

【GIEN/ ジアン】バックスタンプから辿る歴史

2025.07.16

GIEN/ ジアンの歴史を物語る<バックスタンプ>。時代によって移り変わるバックスタンプを紹介しながら、ブランドの歩みを振り返ります。

【GIEN/ ジアン】バックスタンプから辿る歴史

2025.07.16

GIEN/ ジアンの歴史を物語る<バックスタンプ>。時代によって移り変わるバックスタンプを紹介しながら、ブランドの歩みを振り返ります。

珍しいGIEN/ジアンとの出会い - カンダコーヒー訪問 vol.02 -

珍しいGIEN/ジアンとの出会い - カンダコーヒー訪問 vol.02 -

2025.07.04

ジアンの器で美味しいコーヒーが味わえる喫茶店「カンダコーヒー」。前回の記事では、お店の雰囲気やマスターのお話を、実際に使われているジアンの器とともにご紹介しました。詳しくは、スタッフコラム「神保町で味わうGIEN/ジアン -カンダコーヒー訪問 vol.1-」をご覧ください。▶︎「神保町で味わうGIEN/ジアン -カンダコーヒー訪問 vol.1-」はこちら 今回は、「カンダコーヒー」で出会った、今ではほとんど市場に出回っていないGIENの貴重なシリーズをご紹介します。なかなか目にすることのないシリーズばかりで、そのひとつひとつに、ジアンの歩んできた歴史が感じられました。 ◆Pivoines(ピヴォワーヌ) シノワズリの雰囲気が漂う、手描きの華やかなシリーズ。芍薬(ピオニー)が控えめなレッド、イエロー、ピンク、グリーンなどの彩りで繊細に描かれています。 同じ絵柄でも、デミタスカップ(下の写真1枚目:1989〜1998年製)とティーカップ(下の写真2枚目:1960〜1971年製)ではバックプリントが異なり、ジアンの歴史の深さを感じられます。 ◆Delft Colorie(デルフト・コロリ) 「Delft」はオランダのデルフト陶器、「Colorie」はフランス語で「彩色する」という意味を持ちます。中国の染付にインスピレーションを受けたデルフト陶器を想起させるデザイン。 ポットのつまみには、まるでシャチのような生き物があしらわれており、ジアンの中でも特に東洋のエッセンスを感じさせる、珍しいシリーズです。 ◆Le Petit Prince(星の王子さま) こちらは、店頭に飾られていたプレートで、名作『星の王子さま』をモチーフにしたシリーズ。金継ぎを施しながら丁寧に使われ続けている、マスターの愛着が伝わる器です。 ◆OISEAUX DE PARADIS(オワゾ・ドゥ・パラディ) ジアンを代表する定番シリーズ。こちらでは、現行品とは異なる形状とデザインのものが使われていました。 持ち手部分は淡いブルーが刷毛で塗られたように表現されており、全体に丸みがあり、優しい印象です。 ◆CHEVAUX DU SOLEIL(シュヴォー・デュ・ソレイユ) 愛馬家でもある女流デザイナー「マリン・ウスディック」氏が手がけたシリーズ。ウスディック氏とのコラボレーションは、Farbeでも取り扱いのある「シュヴォー・デュ・ヴァン」に続き、これが2シリーズ目となります。テーマは、たくましさと機敏さを象徴する「アラビアン・ホース」。鉛筆の下描きをあえて残した独特のタッチに、馬を飾るレースやオーナメントが華やかに描かれています。コバルトブルーと黄みを帯びたオレンジの配色が、光を受けて鮮やかに輝き、馬と人との絆を優雅に表現しています。 ◆Allure(アリュール) ジアンのクラシカルな意匠が詰まったシリーズ。独特な形状の持ち手と紋章のモチーフが高貴な雰囲気を醸し出し、デザイン性と機能性を兼ね備えています。こちらは、ジアンの人気シリーズである黒のチューリップがデザインされています。ポルカドットやリボンのようなアクセントが、クラシックでありながらどこかモダンな印象も与えてくれます。 Aurélie Blue(オーレリー・ブルー)...

珍しいGIEN/ジアンとの出会い - カンダコーヒー訪問 vol.02 -

2025.07.04

ジアンの器で美味しいコーヒーが味わえる喫茶店「カンダコーヒー」。前回の記事では、お店の雰囲気やマスターのお話を、実際に使われているジアンの器とともにご紹介しました。詳しくは、スタッフコラム「神保町で味わうGIEN/ジアン -カンダコーヒー訪問 vol.1-」をご覧ください。▶︎「神保町で味わうGIEN/ジアン -カンダコーヒー訪問 vol.1-」はこちら 今回は、「カンダコーヒー」で出会った、今ではほとんど市場に出回っていないGIENの貴重なシリーズをご紹介します。なかなか目にすることのないシリーズばかりで、そのひとつひとつに、ジアンの歩んできた歴史が感じられました。 ◆Pivoines(ピヴォワーヌ) シノワズリの雰囲気が漂う、手描きの華やかなシリーズ。芍薬(ピオニー)が控えめなレッド、イエロー、ピンク、グリーンなどの彩りで繊細に描かれています。 同じ絵柄でも、デミタスカップ(下の写真1枚目:1989〜1998年製)とティーカップ(下の写真2枚目:1960〜1971年製)ではバックプリントが異なり、ジアンの歴史の深さを感じられます。 ◆Delft Colorie(デルフト・コロリ) 「Delft」はオランダのデルフト陶器、「Colorie」はフランス語で「彩色する」という意味を持ちます。中国の染付にインスピレーションを受けたデルフト陶器を想起させるデザイン。 ポットのつまみには、まるでシャチのような生き物があしらわれており、ジアンの中でも特に東洋のエッセンスを感じさせる、珍しいシリーズです。 ◆Le Petit Prince(星の王子さま) こちらは、店頭に飾られていたプレートで、名作『星の王子さま』をモチーフにしたシリーズ。金継ぎを施しながら丁寧に使われ続けている、マスターの愛着が伝わる器です。 ◆OISEAUX DE PARADIS(オワゾ・ドゥ・パラディ) ジアンを代表する定番シリーズ。こちらでは、現行品とは異なる形状とデザインのものが使われていました。 持ち手部分は淡いブルーが刷毛で塗られたように表現されており、全体に丸みがあり、優しい印象です。 ◆CHEVAUX DU SOLEIL(シュヴォー・デュ・ソレイユ) 愛馬家でもある女流デザイナー「マリン・ウスディック」氏が手がけたシリーズ。ウスディック氏とのコラボレーションは、Farbeでも取り扱いのある「シュヴォー・デュ・ヴァン」に続き、これが2シリーズ目となります。テーマは、たくましさと機敏さを象徴する「アラビアン・ホース」。鉛筆の下描きをあえて残した独特のタッチに、馬を飾るレースやオーナメントが華やかに描かれています。コバルトブルーと黄みを帯びたオレンジの配色が、光を受けて鮮やかに輝き、馬と人との絆を優雅に表現しています。 ◆Allure(アリュール) ジアンのクラシカルな意匠が詰まったシリーズ。独特な形状の持ち手と紋章のモチーフが高貴な雰囲気を醸し出し、デザイン性と機能性を兼ね備えています。こちらは、ジアンの人気シリーズである黒のチューリップがデザインされています。ポルカドットやリボンのようなアクセントが、クラシックでありながらどこかモダンな印象も与えてくれます。 Aurélie Blue(オーレリー・ブルー)...